【屯田兵によって築かれた「札幌」】
札幌は北海道最大の都市です。札幌という名の語源についてはアイヌ語で「サリ・ポロ・ペッ」(その葦原が・広大な・川)や「サッ・ポロ・ペッ」(乾いた・大きな・川)という説があります。札幌は開拓使が置かれ、街づくりの計画を練り、明治8年(1875年)に最初の屯田兵が入植するとその計画に基づいて、交通網や街を整備し、現在の札幌の基礎を築きました。札幌のある北海道の冬は厳しい寒さで知られ、冬の寒さに影響されたご当地グルメが数多く存在しています。そんな札幌のご当地グルメの一つが「札幌スープカレー」です。
【札幌スープカレーとは】
札幌でカレーといえば「スープカレー」です。
「スープカレー」は札幌発祥のご当地グルメで、サラサラしたスープ状のカレーで、ご飯をカレー味のスープにくぐらせて食べます。大きな具が入っているのが特徴で、鳥や豚、ラム、ジャガイモ、ニンジン、カボチャ、ピーマンなどの野菜やキノコ類など北海道ならではの具材が入っています。このように多くの具材によって作られる出汁は、スパイスと合わさって旨味とコクのあるカレーになります。
ほかにも動物系や野菜系の材料を煮込んだスープに、スパイスペーストを合わせたものやトマト系スープカレーなど種類も豊富です。
スープカレーは札幌市内の「アジャンタ」と「マジックスパイス」といわれています。もともとはインド、ネパール料理をベースに改良を施した薬膳スープとスパイス料理だったようです。その後、肉や野菜といった具を入れるようになり、スープカレーの原型が出来上がり、さらにインドネシア料理をアレンジして現在のスープカレーとなりました。