【金箔の町「金沢市」】
金沢は北陸地方の最大都市で前田家のお膝元、加賀百万石の中心地です。
金沢を中心に加賀独自の文化が花開いてきました。その中でも「金箔」は金沢ならではの文化ではないでしょうか。町を歩くと金箔を使った工芸品や金箔をふりかけたソフトクリームなど見ることができます。
そんな金沢で金箔文化が根付いた理由にはいくつかあります。
一つ目は金沢の湿度の高さがです。金箔にとって天敵でもある静電気と乾燥ですが、
金沢のある石川県は日照率の低く、雨が多い地域です。また、季節風や暖流の影響
によって、1年を通して湿度が70%を下回ることが少なく、乾燥しにくいというのがあります。
二つ目は金沢の職人気質です。粘り強く繊細な作業を継続して行う忍耐強さは高い製箔技術を培うのに適していました。
三つ目は加賀文化の影響によるものです。石川県には加賀友禅や金沢漆器、輪島塗など伝統工芸品が多く、宗教への信仰が厚かったため仏壇や仏具などが盛んに製造され、このような工芸品に金箔を使うことによって金箔の需要が多かったと考えられます。
このように金箔は金沢に深く根付き、金沢市内には金箔体験など金箔に直接ふれることのできる施設もあります。
【ハントンライスとは】
石川県金沢市は和食・洋食問わず、ご当地グルメの宝庫です。今回は洋食のご当地グルメでもある「ハントンライス」を紹介します。「ハントンライス」は石川県金沢市の洋食メニューとして地元に根付いているご当地グルメです。「ハントンライス」の歴史は1960年代後半にパン店がレストランを出店する際に洋食メニューとして考案したとか、同時期に洋食屋のまかない料理だったものが発展して現在の形になったとか諸説あるようです。「ハントンライス」という洋食があることはわかりましたが、そもそも「ハントン」とは何を指しているか?謎の多いご当地グルメです。そこで、実際に食べてご紹介します。